生命保険向け業務システムの開発プロジェクト

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保険金を「正しく、迅速に支払える」ように、
システムで支えていく

「生命保険」は日々進化しています。死亡保障や医療保障、収入保障、介護保障など、時代やお客様のニーズに合わせた保険商品が増えており、お客様は人生のさまざまなステージやシーンに合わせて、自分に合った保険を選ぶことができます。
 
一方で、保険商品の内容が複雑化しているため、お客様との契約やお金のやりとりをシステム化するには、相応の技術力が必要となります。そのシステム化を請け負うジャパンシステムが重視しているのが、「お客様と保険会社の職員の双方が使いやすいシステムをつくる」こと。そのために日々、システムの構築・改善に取り組んでいます。

メンバープロフィール

 

T.O

2021年入社。システムエンジニア(SE)。入社後、Javaを中心とした約2ヶ月間の研修を経て本プロジェクトに参加。

 

K.O 

2007年入社。システムエンジニア(SE)。証券業務向けシステム、銀行業務向けシステムに携わった後、6年目から本プロジェクトに参加。

 

Y.F

2003年入社。システムエンジニア(SE)、プロジェクトマネージャー(PM)。入社後、証券会社の業務システム開発、6年目から生命保険業界に異動し、16年目以降は本プロジェクトに参加。

ひとつのミスがご契約者の人生を左右しかねない、責任の大きな仕事

プロジェクトの概要

 

――皆さんが担当しているのは、どのようなプロジェクトでしょうか?

Y.F
本プロジェクトは、生命保険会社の業務向けのシステム開発です。ジャパンシステムはその中で、個人保険の「契約管理業務」を担当しています。具体的には、全国にある営業所の職員が使うシステムを、Javaを使って開発しています。

 
契約管理業務は「保全」「収納」「支払」に分かれており、それぞれチームで動いています。「保全」は定期保険の更新や解約などの諸変更を管理、「収納」は保険料収入を管理、「支払」は保険金請求が発生した際の支払いを管理しています。
 
つまり、生命保険のご契約者の保険加入後からお支払いについてを管理するシステムに携わっていることになります。

Y.F

本プロジェクトは、生命保険会社の業務向けのシステム開発です。ジャパンシステムはその中で、個人保険の「契約管理業務」を担当しています。具体的には、全国にある営業所の職員が使うシステムを、Javaを使って開発しています。

 
契約管理業務は「保全」「収納」「支払」に分かれており、それぞれチームで動いています。「保全」は定期保険の更新や解約などの諸変更を管理、「収納」は保険料収入を管理、「支払」は保険金請求が発生した際の支払いを管理しています。
 
つまり、生命保険のご契約者の保険加入後からお支払いについてを管理するシステムに携わっていることになります。

――クライアントはどういった会社でしょうか?

Y.F

生命保険会社の子会社であるシステム会社がクライアントです。このクライアントとは20年以上の関係があります。
 
本プロジェクトは、他のシステム会社も交えた大規模・複数のチームで一緒につくっています。契約管理業務全体のシステムエンジニア(SE)は約150名で、ジャパンシステムのチームは約20名が参加しています。
 
時系列でいうと、契約管理業務チームが2006年に参画し、最初は「収納」、次に「保全」「支払」と任される領域が拡大していきました。クライアントからは、ジャパンシステムは「生命保険業務に対する知見が深い」「SEが優秀」「責任をもって最後までやり遂げる」と評価していただき、信頼を得ています。

Y.F

生命保険会社の子会社であるシステム会社がクライアントです。このクライアントとは20年以上の関係があります。
 
本プロジェクトは、他のシステム会社も交えた大規模・複数のチームで一緒につくっています。契約管理業務全体のシステムエンジニア(SE)は約150名で、ジャパンシステムのチームは約20名が参加しています。
 
時系列でいうと、契約管理業務チームが2006年に参画し、最初は「収納」、次に「保全」「支払」と任される領域が拡大していきました。クライアントからは、ジャパンシステムは「生命保険業務に対する知見が深い」「SEが優秀」「責任をもって最後までやり遂げる」と評価していただき、信頼を得ています。

 
本プロジェクトの担当業務

――皆さんが本プロジェクトに参加した経緯と、現在の担当業務を教えてください

Y.F

私はプロジェクトマネージャー(PM)兼「支払チーム」のリーダーとして働いています。前任のPMから生命保険業務の知識とリーダーシップを評価していただき、「将来、マネージャーを引き継いで欲しい」と言われ、生命保険システムをより良くしたいと思い引き受けました。また現役のSEとしても働いています。SEとしては、新商品へのシステム対応や支払査定システムの改修などを行っています。

Y.F

私はプロジェクトマネージャー(PM)兼「支払チーム」のリーダーとして働いています。前任のPMから生命保険業務の知識とリーダーシップを評価していただき、「将来、マネージャーを引き継いで欲しい」と言われ、生命保険システムをより良くしたいと思い引き受けました。また現役のSEとしても働いています。SEとしては、新商品へのシステム対応や支払査定システムの改修などを行っています。

私は「保全チーム」のリーダーでSEです。銀行業務のシステム開発に携わった後、今の生命保険会社の「保全チーム」にアサインされました。当初は細かい修正案件を担当し、そして徐々に保険業務の知識を広げていき、約1年経ったころから定期保険の契約更新業務を担当しています。

K.O

K.O


私は「保全チーム」のリーダーでSEです。銀行業務のシステム開発に携わった後、今の生命保険会社の「保全チーム」にアサインされました。当初は細かい修正案件を担当し、そして徐々に保険業務の知識を広げていき、約1年経ったころから定期保険の契約更新業務を担当しています。

T.O

私はY.Fさんが率いる「支払チーム」のSEです。2021年に入社し、研修を経て本プロジェクトにアサインされました。現在はシステム開発のほか、保険金請求に調査が必要なケースで、システム的に問題が起きていないかチェックも行っています。

T.O

私はY.Fさんが率いる「支払チーム」のSEです。2021年に入社し、研修を経て本プロジェクトにアサインされました。現在はシステム開発のほか、保険金請求に調査が必要なケースで、システム的に問題が起きていないかチェックも行っています。

■本プロジェクトの難しさ

――本プロジェクトならではの難しさは?

 

Y.F

PMとしては、チームのスケジュール管理に苦労することが多いですね。特に大規模開発案件を担当しているときや、新商品対応で商品内容をシステムに落とし込むのが難しくて対応に時間がかかるときに、スケジュールが遅れそうになります。
 
ただ、ジャパンシステム側の責任者として、チームメンバーに無理をさせるわけにはいかないので、クライアントに対しては「できること」と「できないこと」をはっきり言うようにしています。
 
また「支払チーム」のリーダーとしての難しさは「支払査定システム」の構築です。生命保険のご契約者から保険金の請求が来たときに支払いが可能かどうかをシステムで判定しているのですが、その機能の開発が難しいですね。
 
たとえば「入院したので、保険金をください」という請求がご契約者から来た場合、「この病気は支払い対象である」「この怪我は支払い対象ではない」などご契約者の契約状況と症状とをシステムで判定しています。保険商品ごとに細かいチェック項目が100以上あるので、そのシステムを構築するのが大変です。
 
万が一、判定を誤ると、「保険金を支払うべきご契約者の請求を却下する」「払うべきではないケースで支払ってしまう」ことが起こり得ます。これは保険会社の信用問題に関わることで、何よりご契約者の人生を左右することにもなりかねないので、責任の大きな仕事です。

Y.F

PMとしては、チームのスケジュール管理に苦労することが多いですね。特に大規模開発案件を担当しているときや、新商品対応で商品内容をシステムに落とし込むのが難しくて対応に時間がかかるときに、スケジュールが遅れそうになります。
 
ただ、ジャパンシステム側の責任者として、チームメンバーに無理をさせるわけにはいかないので、クライアントに対しては「できること」と「できないこと」をはっきり言うようにしています。
 
また「支払チーム」のリーダーとしての難しさは「支払査定システム」の構築です。生命保険のご契約者から保険金の請求が来たときに支払いが可能かどうかをシステムで判定しているのですが、その機能の開発が難しいですね。
 
たとえば「入院したので、保険金をください」という請求がご契約者から来た場合、「この病気は支払い対象である」「この怪我は支払い対象ではない」などご契約者の契約状況と症状とをシステムで判定しています。保険商品ごとに細かいチェック項目が100以上あるので、そのシステムを構築するのが大変です。
 
万が一、判定を誤ると、「保険金を支払うべきご契約者の請求を却下する」「払うべきではないケースで支払ってしまう」ことが起こり得ます。これは保険会社の信用問題に関わることで、何よりご契約者の人生を左右することにもなりかねないので、責任の大きな仕事です。

「保全」は契約者の住所変更や名義変更、保険の更新など、開発業務の幅が広いのが難しいポイントですね。
 
「この商品には死亡給付金が含まれる」「この商品は、 ご契約者から5年間保険金請求が無ければ給付金が出る」「この商品は更新すると保険の種類が変わる」など、商品ごとの特性を考慮して対応する必要があるため、保険業務に関してかなり勉強しました。

K.O

K.O

「保全」は契約者の住所変更や名義変更、保険の更新など、開発業務の幅が広いのが難しいポイントですね。
 
「この商品には死亡給付金が含まれる」「この商品は、 ご契約者から5年間保険金請求が無ければ給付金が出る」「この商品は更新すると保険の種類が変わる」など、商品ごとの特性を考慮して対応する必要があるため、保険業務に関してかなり勉強しました。

T.O

既存のシステムに新しい商品を組み込むときも難しいです。既存部分との兼ね合いや契約の状態、保障、受取人の状態なども判断して組み込まなければいけないので、システムがかなり複雑になります。開発で分からないことがあると自分で調べ、チームメンバーやPMに聞いて乗り越えています。

T.O

既存のシステムに新しい商品を組み込むときも難しいです。既存部分との兼ね合いや契約の状態、保障、受取人の状態なども判断して組み込まなければいけないので、システムがかなり複雑になります。開発で分からないことがあると自分で調べ、チームメンバーやPMに聞いて乗り越えています。

難易度の高い案件はほとんどジャパンシステムが任されている

■クライアントからの評価

――本プロジェクトを通して、クライアントからどのような評価を受けていますか?

 

Y.F

リアルタイムで処理する「オンライン処理」や、一定期間データを集め、複数の処理をまとめて一括で処理する「バッチ処理」の案件を数多く担当しております。その中でも、特に大規模開発案件や難易度の高い案件は、ほとんどジャパンシステムが任されています。そういう意味で、クライアントからの評価は高いと感じています。

Y.F

リアルタイムで処理する「オンライン処理」や、一定期間データを集め、複数の処理をまとめて一括で処理する「バッチ処理」の案件を数多く担当しております。その中でも、特に大規模開発案件や難易度の高い案件は、ほとんどジャパンシステムが任されています。そういう意味で、クライアントからの評価は高いと感じています。

評価が高かったのは、ご契約者がWeb上で直接、保険金の請求や各種手続きを行える「マイページ」の一部機能を作成したことですね。入力されたデータをバックエンドで処理するシステム構成の設計が難題でした。
 
「マイページ」がリリースされる前は、ご契約者が営業職員に電話をして手続きを行っていましたが、Web上で直接請求することで、ご契約者にとって「請求してから支払いまでの時間が短縮される」というメリットが生まれました。また「保険業務の事務手続きの手間を省く」ことにもつながったので、営業職員にも大変メリットのある開発でした。

K.O

K.O

評価が高かったのは、ご契約者がWeb上で直接、保険金の請求や各種手続きを行える「マイページ」の一部機能を作成したことですね。入力されたデータをバックエンドで処理するシステム構成の設計が難題でした。
 
「マイページ」がリリースされる前は、ご契約者が営業職員に電話をして手続きを行っていましたが、Web上で直接請求することで、ご契約者にとって「請求してから支払いまでの時間が短縮される」というメリットが生まれました。また「保険業務の事務手続きの手間を省く」ことにもつながったので、営業職員にも大変メリットのある開発でした。

T.O

クライアントのSEが「ここが分からないので、教えてくれますか?」とY.FさんやK.Oさんに聞いている姿をよく見かけます。それくらい、ジャパンシステムのSEは生命保険とエンジニアリングの知識が深いのだと思います。私自身、何も分からない状態からチームに加入しましたが、分からないことがあるとすぐに聞ける環境なので心強いですね。戸惑うことなく成長できています。

T.O

クライアントのSEが「ここが分からないので、教えてくれますか?」とY.FさんやK.Oさんに聞いている姿をよく見かけます。それくらい、ジャパンシステムのSEは生命保険とエンジニアリングの知識が深いのだと思います。私自身、何も分からない状態からチームに加入しましたが、分からないことがあるとすぐに聞ける環境なので心強いですね。戸惑うことなく成長できています。

クライアントからはよく「ジャパンシステムのSEさんは成長スピードが早い」と言われます。それは本プロジェクトに限らず、他業種のシステム開発でもよく言われることですね。開発対象の業務知識とエンジニアリングの知識を兼ね備えた先輩がたくさんいて、優しく教えてくれるので、後輩も成長スピードが早いのだと思います。

Y.F

Y.F

クライアントからはよく「ジャパンシステムのSEさんは成長スピードが早い」と言われます。それは本プロジェクトに限らず、他業種のシステム開発でもよく言われることですね。開発対象の業務知識とエンジニアリングの知識を兼ね備えた先輩がたくさんいて、優しく教えてくれるので、後輩も成長スピードが早いのだと思います。

生命保険は人の人生に大きく関わる商品。そのシステム開発に携わることに誇りを感じる

■プロジェクトのやりがいと、誇り

――本プロジェクトにどのようなやりがいと誇りを感じていますか?

 
T.O

私はプログラムを書いてテストを実行し、上手く動いたときが一番嬉しいですね。「今後、ご契約者がこのシステムを使っていくんだ」と思うと、大きなやりがいを感じます。生命保険は人の人生に大きく関わる商品です。ご契約者が不慮の事故などで保険金が必要になり、請求をしたときに、正しく、スムーズに支払われるようシステムで支えていく。そのシステム開発に携われていることに誇りを感じます。今は下流工程を担当していますが、成長して上流工程から関われるようになりたいです。

T.O

私はプログラムを書いてテストを実行し、上手く動いたときが一番嬉しいですね。「今後、ご契約者がこのシステムを使っていくんだ」と思うと、大きなやりがいを感じます。生命保険は人の人生に大きく関わる商品です。ご契約者が不慮の事故などで保険金が必要になり、請求をしたときに、正しく、スムーズに支払われるようシステムで支えていく。そのシステム開発に携われていることに誇りを感じます。今は下流工程を担当していますが、成長して上流工程から関われるようになりたいです。

先ほど述べた「マイページ」など、今までにないシステムを開発するのは大変ですが、やりきったときに達成感をすごく得られます。マイページのほかに自分が関わった案件だと「特約の更新」があります。保険には「主契約」と、それに付随する「特約」があります。基本的に契約期間は同じ年数ですが、ある商品の特約は主契約よりも先に満了を迎えるように設計されており、その特約だけを更新する必要がありました。
 
既存のシステムにその工程を組み込む作業で、開発が複雑で規模も大きかったのですが、やりきりました。保険の更新業務に就いて約10年。「この生命保険会社の更新業務は自分が支えている」という自負をもって仕事をしています。

K.O

K.O

先ほど述べた「マイページ」など、今までにないシステムを開発するのは大変ですが、やりきったときに達成感をすごく得られます。マイページのほかに自分が関わった案件だと「特約の更新」があります。保険には「主契約」と、それに付随する「特約」があります。基本的に契約期間は同じ年数ですが、ある商品の特約は主契約よりも先に満了を迎えるように設計されており、その特約だけを更新する必要がありました。
 
既存のシステムにその工程を組み込む作業で、開発が複雑で規模も大きかったのですが、やりきりました。保険の更新業務に就いて約10年。「この生命保険会社の更新業務は自分が支えている」という自負をもって仕事をしています。

Y.F

保険金の支払査定は、システムと保険会社の職員のチェックにより行われていますが、日々の請求数は膨大で、職員への負担がかなりあります。
 
私たちが支払査定システムを改良していくことで、職員の方々の負担を減らせることにやりがいを感じますね。実際に「業務負担が減り、チェックがとてもラクになりました」と喜びの声をもらえるのが嬉しいです。
 
生命保険において、正しく、迅速に、お金が取り扱われるのはとても大事なことです。ユーザーのニーズに正しく向き合い、保険商品と請求への支払いをしっかり届ける。その開発に携わることで、社会に貢献できていると感じています。

Y.F

保険金の支払査定は、システムと保険会社の職員のチェックにより行われていますが、日々の請求数は膨大で、職員への負担がかなりあります。
 
私たちが支払査定システムを改良していくことで、職員の方々の負担を減らせることにやりがいを感じますね。実際に「業務負担が減り、チェックがとてもラクになりました」と喜びの声をもらえるのが嬉しいです。
 
生命保険において、正しく、迅速に、お金が取り扱われるのはとても大事なことです。ユーザーのニーズに正しく向き合い、保険商品と請求への支払いをしっかり届ける。その開発に携わることで、社会に貢献できていると感じています。

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